運動会後の学校の行事の一つであろうか、朝の通勤時の商店街で小学生の集団にこのところ出会っている。遠目には秋の姫路城か動物園への見学と思われるが、近づいてよく見ると、手にメモを持っている。中にはA4位の画用紙に「たんけん中」と書き込んだプラカードを全員が首から提げてリュックや水筒を提げている。
知りたがりの私は、直ぐに近寄って子供に「君達はどこの小学生ですか?」と孫に問題を伝える口調で尋ねると、グループの子供達が一斉に、「○○小学校です!」と合唱して応えてくれた。「学年は何年生ですか?」と続けて尋ねると、「二年生です!」と更に大きな声の合唱で返って来た。
集りの状態から、恐らくJRの姫路駅から5,6人のグループに分かれてスタートして、駅前からお城に向けての一直線の商店街を、「たんけん」している屋外授業の自主的な行動学習であると思った。
このところ毎日日替わりで子供達のグループが見受けられる。先の例のように「たんけん中」のプラカードは珍しいが、メモを片手に商店街の店舗を覗いたり、道路の真中で作成会議?を開いているのか輪になっていたりしている。
商店街の主要な角にはお母さん方が分担して立っておられて、「たんけん」する子供達に、横の道筋に出ないように指導されておられるようである。万が一に備えているのであろう。
このような光景を見ると、テレビ番組でお母さんが幼児にお買物を依頼して、背後をカメラが追っかけているような番組が合ったが、そっくり少し年令が大きくなったのと、集団行動でのバージョンに変わったように思えた。学校行事とは言え、お母さん方も大勢駆り出され大変なことである。
しかし少し変わった現代的な教育企画だと思われる。願わくば先生方には、朝の比較的通行量の少ない時であったが、路上での立ち止まりや、信号待ち等交通マナーも事前に指導されてから学習して頂きたいと思った。
信号では、例え車が来なくても待つことを教えるべきで、左右確認して車の危険性が無ければ飛び出しても構わないという指導は、まさか無いとは思うが、大勢の子供達が、リーダーの誤った判断に続いていた。