8日の月曜日に会社の研修会が行われた。紹介窓口の求職者からの苦情処理に対する対応がテーマであった。少し前に紹介窓口で企業の負の情報を求職者に話したところ、それが求人側にそのまま安定所がこのように言っていたと面接の際に伝わり、その真偽を問われた事案に対処するものであった。
紹介窓口での対応時によく尋ねられたり、苦情を言われたりと、職場ではプロの職員より、私達民間の経験者である相談員が多数応対しており、以前より模範解答を指導してもらうべき手引書が欲しかった。
今回の研修は、これらの窓口の苦情の代表的なものを集約して、どのように対応しているかを相談員同士の体験的討論を話し合って発表するものであった。
この研修会に前月に入社した、前社後輩のKさんが私と同グループの4人のメンバーと一緒になり、第一発表者となった。さすがに、労務経験が長く、窓口には立っていないながらも、手慣れた事案を流暢に話されるのを横で聞いていたが、コメントする職員も全く異を出されなかったので完璧な事案回答であった。恐らくこの発表対応が後ほど、統一しての事例応対として文書配布されるのだと思う。
しかし、私は全くの消化不良であった。いずれも対処療法でしかないと言わざるを得ない。例えば代表的な年齢不問求人に対して、実際は年齢制限が有って、紹介の窓口では企業の意向に沿って希望条件の制限を求職者に伝えているのである。これが実情実態である。その条件に合致しなければ採用は難しいと思われると指導している。
紹介窓口からは、年齢制限はおかしいではないかと、企業の採用担当者に苦情を申し入れているのを聞いたことが無い。原則はその通りであるが、実態は違うということである。
そのため模範解答を指導して頂きたかったが、この研修会では文章の提示は無かった。全ての今回の研修が終わってから、事例の対応を配布するとのことであった。
実はこの研修会に後の席で傍聴されていたFさんがおられた。以前にもこのブログで書いた能の小面の女性である。笑って仕切る女性必殺人が我々の研修を聞いておられ、この研修に大きく関与されていることを知った。恐らく私達の発言は、彼女の手の平の中での動きにしかならないのではと思った。回答事例が待ち遠しい。