新入社員、新入生にとってほぼ一ヶ月近くなるが、日々の生活習慣には慣れて来ただろうか。東北各県では遅れた入学式や学校再開の話もニュースに上がっており、被災者にとっては、未だに行方不明者の確認がされていない無常さが漂っている。
当地の繁華街の募金活動も今は行われておらず、日曜日の市長、市議会選挙の連呼の車が駅前を走り回り、中には駅の街頭で立ち演説を行っている。
まるで蜜蜂が羽根の音を立てて飛び交う様に選挙カーが行き交い合っているが、今日一にだけ辛抱すれば静けさは取り戻すだろう。
昨日の金曜日のエントリーガイダンス後、今回も支援担当が3名割り当てられた。過去経歴から見ると紹介窓口で手こずっている常連の人や、ウツ病の人、発達障害の人が含まれていた。一名は無断欠席となり2名が担当となった。
この時期、決って新しい環境に馴染まないとか、人間関係に悩まされとか、学生では受験競争からの開放感とイメージした大学生活とのギャップなどから、心身に影響を来たして、遠ざかる人が増えてくる。いわゆる「五月病」である。
この時期受け入れ側も大手では用意周到な受け入れプログラム等を予め準備しているが、圧倒的に数を占める中小零細企業では、本人の自覚を待って、即第一線配属となっている。メンタルヘルスは本人が行うものとのことである。回りもそのような経験は大なり小なり経て来たことだと放任しているが、どうもそれらが、後々深い傷になっていくようである。
周りの上司、先輩が声掛けし、いち早く気付かれるようあって欲しいものである。まして被災者については万全の心のケアが必要だと思われる。