孫たちが時折我が家にやって来ては、あちこちが戦場となり、宝物が出てくる楽しい遊び場となる。男の子ばかりだからにぎやかなことこの上ないが、子供好きな夫婦であるから、余り叱らないようにしている。だから余計に孫達はハシャイデいるのかも知れない。
娘二人の孫が一緒になると大変だ。遊具の取り合いから、家内と違って滅多に会わない私の取り合いとなって、それぞれが遊びをせがんでくる。体に飛びついてきたりして今のところ体力勝負で勝つが、そのうちこちらから逃げてしまうに違いない。
孫たちが育ってきた中で、大便をする際一緒に行ってそこで待っていないといけない。さすがに大きくなると待たなくなり自分でお尻を拭いているが、3歳の孫はまだオムツをしている時もあり、用を足している時は、トイレから出ろと言うが、あっちへ行くと言うとドアのところで待って欲しいと言う。中々出ないので気張っているようだ。こちらも「ウーン」と声を出してやって気張ってみる。そうすると同じように顔が赤らんできて、「ウーン」と気張っているようだ。出ないときは、もっと気張れとばかりに私も力んで顔が赤くなってくる。自分でもそのような仕草をしているのにおかしくなってくる。
しばらくして、「出た!」と元気な声がして、お尻を拭きに入り、便座から下ろして、「モウモウ」というとうつ伏せになり裸のお尻を上に上げて拭きやすくしている。拭きながら便器の中を見ると、太い立派なバナナが1本水の中に沈んでいた。
健康のバロメーターとして、便の色や硬さをいうが、まさしく孫の一物は健康そのものであり、ズボンを上げるのを待ちかねたようにトイレから飛び出し、戦場へ出向いていった。