日曜日にホームセンターにドアの開閉を支える蝶番(ちょうつがい)を買い求めに行った。前からリビングのドアの開閉時の軋む音が耳障りであった。これまでネジが弛んでいるのだろうと締め直したりしていたが、家内が土曜日に帰って来て、家族が揃うと、ドアの開け閉めの回数が増え、その都度ギーッと軋む不快音がしていたので、蝶番がドアの重さで磨耗しているから音が発生しているのだろうと、取り替えるべくサイズを確認して、またネジも甘くなっているようなので、少し長めのを選んで買って帰り、早速ドアを取り外し、蝶番を取替え設置した。電動のドライバーが無いので手で上下左右16本の脱着を行ったが力が入り、クーラーを付けていたが汗だくに成った。取り付けると何と、前より一層音が大きくなったようで、原因は蝶番ではないことがわかった。
この日はそんなことで、病院に出向けないことを家内に伝えた際、この家を建てられた大工さんに連絡するとのことで、電話番号を伝えると、折り返し電話が入り、大工さんが今から家に来られるとのことであった。
程なく大工さんが来られ、恐らく年齢は70歳を越えておられるとは思うが、若々しく久々にお目にかかり、要件を伝えたら、直ぐに油指しを持って来られ、蝶番に油を挿されてドアを開閉していたが音は同じであった。直ぐ様ドアの隙間のチェックをされて、ドアの下が擦れているとのことで、カンナを持って来られ、電動ドライバーでドアを取り外して、カンナ掛けをされた。数センチのおが屑が削り取られた。そして再びドアを私も協力して取り付けられた。
何と今度は音一つしない、正しく職人技であった。こんなことであれば最初からお願いしておけば良かった。私には電動ドライバーもカンナも無い。30分も掛からない早業であった。急にお願いして、直ぐに修理となったので有り難いことであった。
気になる報酬はどうかと尋ねると、2,000円で結構ですとのことだった。部品の費用やホームセンターまでの燃費、何より私の長時間の作業コストからすれば格安であった。それに最後は掃除までして、おが屑を持って還られた。餅は餅屋である。