いつも通り朝6時に犬の散歩で玄関の外に出たら、東の上空に二つの明るい星が輝いていた。一つは明けの明星の金星で、もう一つは木星だろうか。澄み切った空に二つの星だけが見えていた。ふと星座の星と星の線を結びつけて熊だ、ヤギだ、水がめだというぶんである。何億個の星の中から数個だけ結びつける強引さを感心しながら、このように明るく、二つだけだと簡単にイメージできるのにと思った。
西の方には、満月が落ちようとしている。夕日と同じくらいの大きさであるが、月のみ明るくて周りは明るくない。それに反して東の空は日の出前の茜色に輝き、中空から、上空へと水彩絵の具が水の中に落ちて模様を出しているかのように滲み出していた。
少し今朝は温度も下がっていたが、まだまだ暖かい方だろう。播但線の高架下をウオーキングする人も最近は、暗くなって遅く出ているのか余り見かけなくなった。下りの電車がほぼ無人状態で定刻出て行くのもいつものことである。公園での犬の散歩も最近重なることが少なくなったようだ。30分程の散歩で東の方は、明るく一層輝きを増してきて、太陽が顔を出す寸前であった。西の満月は、まだ下の空に残って形を留めていた。