一昨日の弁当に松茸の入りの五目飯が入っていた。作ったのは娘であるが、松茸は恐らく二所帯で暮している階下の義母からの頂物であったのだろう。今秋の初物であった。一緒に休憩室で食事をしていた同僚が、漂う香りから私の弁当を覗き込みながら食事を取っていた。一種の優越感をも一緒に味わったようである。
秋の味覚はたくさんあって、それこそ馬肥ゆる秋であるが、松茸は高嶺の花ならぬ「高値」の花である。昔は近郊の山でも取れたようで、昔子供の頃叔父が経営する工場の社員旅行で松茸狩りに家族で参加した写真があった。山でのスキヤキであったが、当時は松茸よりも肉の方が美味だったように思う。今ほどレアなものでは無かった。潮干狩りでのハマグリ程度の収穫だったかも知れない。
海の幸、山の幸などが出回り、稔りの秋の収穫を感謝しての秋祭りも各地で始まるようで、私の町内も日曜日に神社の祭りがあり、子供神輿が町内を練り歩く。各隣保毎にしめ縄のロープが張られた。雨上がりには配られた紙垂(しで)を取り付けようと思っている。
いよいよこの8,9の祭から各地で祭が行われ、来週14,15の灘のけんか祭と播州は祭一色に染まって来た。