連休二日目の日曜日は予定も無くいつもより朝はゆっくり起きた。しかし悲しいかな何時もと同じ時間に目を覚まし、トイレに行ってから何時ものようにテレビを寝床から見ていた。家内は7時前には起きて朝食のトーストを作り出した。私は菓子パンでもOKなのだが、家内としてはプライドもあるのか、週に一回程度はトーストサンドとして玉子を焼いてサンドしたりしており、結構美味しい調理パンであった。
食後ゆっくり新聞などを読んでいたが、京都の姉から電話が有り、京都綾部に住まいしている家内の母が前日に病院入院したとのことで、午後から急いで見舞いに出向いた。
当初この日は姫路競馬場で凧揚げ大会が開催されているので、毎年孫を連れて行っていたが、急遽変更の連絡を娘にしておいた。午後からの出発は始めてであるので、帰りが心配されたが、明日も休日なので、いくら遅くても安心であった。
途中買物もあり、3時過ぎに病院に着いた。家内は昨年入院していたので、義母の見舞いは息子や娘と孫達であった。京都の北部に位置する綾部は雪も多いようで、道中の道路脇の陽当たりの悪い場所には雪が積っていた。当然175号線の北部の高い山々には積雪が見られた。
今年91歳を迎える義母は昨年10月中旬に京都の姉宅で家内の退院後初の遠出で出掛けて対面して以来であったが、部屋では昏睡状態であったので、呼びかけても起きてはくれなかった。看護師が身体の向きを移動させたが、起きては来なかった。家内も体を動かせ、顔を擦って大きな声で名前を呼んでいたが起きては来なかった。
ゆっくり寝かして上げるのがいいのではと思ったが、これが最後になるのかと思うと家内の呼び覚ます声もそれで良いと思った。二人部屋の横の人も同じ様に口を開けて寝入っていたが、末期の状態の様に感じた。 家内の言うようにこの先生きて苦しむより、ゆっくり休ませてあげて楽しい若い時の思い出に浸る方が良いのではと思って病室を後にして帰路についた。