今朝は休日なので、いつもよりゆっくりしていたら、定刻同じように犬が散歩に連れて行けと喉を鳴らすように鳴く。どこで時間を知るのだろうか。近くを走る播但線の高架軌道から聞こえてくる音から時刻を知るのだろうか。体内時計があってのことか、単に用便をもよおすからなのか知らないが、決まって定刻に鳴き出す。しかし、もう1匹は鳴かない。定刻に鳴くのがオス犬で、鳴かないのがメス犬である。
どちらも10歳を超える老犬であるが、オスは普段人が来ても鳴かない。夜の餌の催促と朝の散歩の催促に決まって喉鳴きをする。メスは普段家人以外が来れば鳴くので番犬としては丁度良い。但し猫の鳴き声を聞くやその方に飛んで行って、さかんに鳴いているのだ。
性格の違った犬が二匹庭に放し飼いされていて、縁側の上がり口の上と下で寝たり、木立の下の芝生で丸くなったり、床下に入ったりと季節でそれぞれ自分の住まいを変えている。
時折、植木に水を撒いてやると、夏場では少しぐらい濡れていてもその下の日陰に丸くうずくまっていたが、最近ではさすがに寒いのか、遠くから自分の寝床を水浸しにしていると恨めしそうに見ている。
夫婦でもなく、無理やり同居させられ4年になるが、このオス犬とメス犬の老犬は、会話があるのだろうか。喧嘩もしていないし、じゃれ合うでもない。特別養護老人ホームのように、食事つき宿泊施設とでも思っているのだろうか。
自分達夫婦もこのようになるのかワン?