「おんどらぁなめとんのかぁ!」とホールに響く声が轟いた。昨日私が担当したKさんの声である。職員初め、来場していた求職者も一斉に緊張感が漂い、私の方を注視された。先の播州弁交じりの恫喝は私に対するものではなく、会話の途中で相手とのやり取りを再現した報告であった。一週間前にも同じ様なやり取りがあった。この際も回りに緊張感が漂ったが、重機や大型車両の免許を持っておられたこの方が、東北被災地の復興事業の求人から応募をされて速攻採用内定し、翌日東北に向けて出発された。
一昨日休暇で休んでいる際に来所されたようで、受付で氏名されていたので、今日も来るだろうと朝一番に連絡があった。案の定昼前に来所されて、条件が違うと2日間で止めて戻って来たと息巻いておられた。冒頭の勇ましい言葉はこの際のやり取りの再現であった。
言葉の使い分けの出来る頭の良い方で、好き嫌いも激しいようである。たまたま私を気に入ったのか指名で来られるが、気性の激しい方であるので扱い方としては気の張る方であるので、女性スタッフでは対応が難しいかも知れない。
この日も相手を罵ったり、罵詈雑言を浴びせたりのワンマンショーであったが、さすが現地の被災現場では津波の影響の凄さと驚くべき状況から思わず手を合わせて来たと言っておられた。
今後この件を含めて、良い話し相手が出来たと時間潰しに来られては堪らない。心して対応をしようと思っている。