先日の通勤時に、近くの小学校の横を通り掛ると、体育館からマイク音が聞こえてきて内容から、卒業式の練習のようであった。そうか、もうその時期なのかと思っていたら、昨日はその横の中学校の卒業式が行われていた。そうすると高校入試が週明けにでも行われることとなる。春の行事が着々と進んでいるようである。
卒業式ということで多数のご父兄が来られているのか、グランドには多くの車が駐車していた。この日は雨であったので駐車場として開放されたグランドには轍の跡に水溜りが出来ていた。
果たしてグランドを駐車場として開放することが良かったのであろうか。恐らく前例に従ってと校長は判断されたものであろうが、生徒達は通学路を毎日徒歩通学している自宅からの距離である。駐車場が教員だけで一杯であれば、その旨を事前に父兄にPRして徒歩での参加を呼びかけるか、父兄の責任で駐車場を確保するように呼びかけるべきである。PTAの父兄側から押し切られて、安易にグランドを提供した学校側にも責任はある。
体育祭の際に父兄も見ているグランドは運動の教室である。教室に土足では入って来ないように、運動場に車の乗り入れは土足侵入と同じことである。このグランドでは野球部、サッカー部、テニス部、陸上部等が練習しているのを見ている。野球部などは球のイレギュラーを防止するため練習前後にお馴染の「トンボ」掛けを行っている。
この日の雨によりグランドはぬかるみ、そこに車の轍がついて余計にグランドが痛んでいる。誰がそれを保養するのか。在校生である。卒業生の親のために何故在校生が奉仕しないといけないのか。それならば折角卒業式に来てもらった親のために卒業生が奉仕すれば良いではないかとさえ思えてくる。
教育的配慮とは公平であらなければならないが、何より場当たり式にグランドを広場としか見出せなかった学校に対して失望を感じてしまう。またクラブ顧問の先生方もグランドをもっと神聖な場として考えないと場当たり式の教育しか出来ないと思われる。きっとこの中学校の運動スポーツは成績もパッとしないのではないだろうか。