昨日安富記念句集の最終校正を届けた。後は製本を待つのみとなった。その際に駄目もとで価格の交渉を行った。当初の見積書では白黒写真仕様であったが、折角の機会なのでカラー写真を使い、現役やOB、物故者の作品の間には色紙を挿入し、それらに挿絵のプリントを入れた。当然担当の若い女性スタッフは、当初の見積額より少し上がりますと言っておられた。
このような際は、女性は交渉の相手としては駄目である。キッチリと根拠を示してくるので、それだけでは当方としては付け入る隙が無いので負けてしまう。そこで社長を呼んでくれと直談判をすることにした。彼女は社内電話で要件を伝えていた。
間もなく社長が来られた。直接お話はしないが、前の姫路冠句会の時から原稿を持って来たり、校正をしたりした際に目礼程度はしていた。さっそく製本状況を確かめられ、1100回以上も続いている会なのですねと前書きの挨拶を読みながら話しかけられた。
私は、記念句集発行に当たり遺族や高齢のOBに後押しされて発行に至ったことを伝え、姫路冠句会も事後新聞発表をして市民の皆さんに評価して頂き、今回も記者会見の発表を行うことを情を通して訴え、ついては自費出版なので、消費税込みとして集金しやすくして欲しいのでと話した。そうすると社長は女性スタッフにそうしなさいと指示を出され、再見積書を作成させた。7142円+αの値引成功である。+αは実質値上げ分相当が抑えられたものである。私より少しご高齢の社長は矢張り大所高所からの判断であったのだろう。感謝申し上げる次第である。
駄目もとであったが、交渉成功である。乗りかかった舟で、何とか最終まで漕ぎつけられた。目には見えない矢張りOBや物故者の力添えの後押しを感じる思いである。句集として500ページとなる大著が産声を上げるのはもう間もなくなくである。