「今日は!」と突然帰宅途中の通路にある外科医院の前を通りかかると呼び止めの声を掛けられた。「丁度良かった、一度お尋ねしようと思っていたところやねん」と気安く入口に留めていた自転車を押して路上まで出て来られた。
当初呼び止められたが、どなたか分からないまま話しかけられた方向を見ると、以前に私が住んでいた町内に居られた娘と同級生のお母さんである。家内は子供同士の繋がりから話をしていたようであるが、私は挨拶の会釈程度でしかなかった。
家内からは、いろいろ話を聞いていたが、やがてその方は町外に転居されたようであった。
先年前の職場でバッタリ出会うこととなった。突然に窓口に座られて、昔の経緯を話されても、ただ聞くだけであった。家内から昔聞いていたことを思い出そうとしても何も覚えていない。ただ一方的に話しかけられて相槌を打つだけであった。
それから度々来所されて現職パート勤務であったが、他に良いところは無いかとのことであった。その後もお連れの方と一緒に来られたりしていた。
その後職場が変わり、今年から転職となっていたので、顔合わせをすることも無かったが、今回通勤経路でたまたま出会った。
聞きたいことは、自分が勤務していた職場で怪我をして、労災の12等級障害となって一時金を貰って会社を辞めることになり、失業保険の給付手続きをしたところ、診断書を持って来るように指示が有り、そのように言われるままにしたが、診断書も有料であり、どうして私にだけ診断書を求めるのかとの問い合わせであった。
職員からその説明を聞かなかったのかと尋ねると、聞いたが良くわからないとのことであった。何のメリットが有ったのだろうかとのことであった。結局診断書料の1500円を取り返したいとの思いであったのだろうと感じながらも、担当でないから詳しいことは分からないが、と前置きして自分の知っている範囲で説明をして納得して頂いた。
「ありがとう、ようわかったわ。ほなさいならー」と自転車に乗ってその場を去って行った。大阪のおばはんのことはテレビでもCMに使われたりして有名であるが、自己中心「ジコチュー」のあつかましいおばはんはここにも居りまっせと叫びたくなった。