物余りの時代とかで物を粗末にする風潮が出てきた。修理するより買い換えた方が安い物もあり、余計に物を捨て出した。
食事でも子供が残すのを無理に食べさせない親が多くなっているそうだ。それで親が食べ残しを食べるかと言えば捨ててしまうのである。自分の健康の方が大切という考え方である。
随分変わってきたものだ。私らの子供時分は残すと親から叱られた。また子供が残すのも叱ってきたが、それでも残す場合は、自分が食べてきた。今の肥満はこれに原因が多分にあるようだ。
余り何でも捨てるものだから、資源ゴミとしてリサイクルできる物は区分するように地域や企業でも指導されている。家庭から排出のゴミも区分されれば資源となるとのキャッチコピーで分別されるようになってきた。
ところが、企業から排出されるゴミは産業廃棄物となり、お金を出して引き取ってもらうことになるが、以前退職された生産部長はゴミ置き場から生産の無理、無駄、ムラの3M管理をしていたのではないかと思われる程、鋭い勘と目で現物を突きつけ問題箇所を指摘されておられた。
これを引き継ぐ者はいない。何故だろう。それなりの効果は得られるのにしていない。現状は、くさい物に蓋で、失敗等はゴミと化している。事務所でも白黒ですむ印刷物をカラーコピーしたりして自分で所持している。印刷物の裏紙利用など一向にされない。
経費節約の方法がわかっていないのか、わかってもしようとしないのか、しようとしても無駄と諦めてしまうのか、末期の状態のモラルにしか見えない。もっと企業改革は足元からコツコツ固めていかないと駄目だと思う。