昨日綾部市の斎場にて実母の葬儀を行った。兄弟で家族葬にて執り行うことを前日に確認しており、ご住職を斎場にお越し頂いた。
「福王寺」という兵庫県養父市の大屋町からお出で頂いた。高野山真言宗の宗派である。
姫路から私達夫婦と長女、次女、長男の5人が出席した。親子5人だけのドライブは何時以来だろうとふと私は口から感想を述べた。子供達がそれぞれ結婚してからは無いし、旅行も何度か家族一緒に行ったことはあるが、孫達も同行していたので、本当に親子5人だけ車に一緒になるのは、何十年も前の子供達が小学中学以来である。それだけでも楽しい車中であった。笑い声が絶えない往復の車中であった。
私の車でも良かったが、小さいので子供達で話し合って、娘の8人乗りを出してもらった。運転は何度も綾部に行っている私が担当して、こちらを8時に出発したが、高速道路利用で途中西紀サービスエリアに立ち寄り休憩したりして綾部に到着した。
まだ少し時間が有るので、実家に寄ることにした。10時に出棺予定だったことと、娘たちは雪がまだ実家には残っていると言うと半信半疑であったのでそれを確認することもあった。
結果として立ち寄ったことが幸いした。出棺の霊柩車が入り口に待機しており、男手が足りずに義兄の属する農協からスタッフを依頼していたようで、急遽身内の男手ということで、私と長男がお役に立った。前日納棺されていたので、顔面の上の窓を開けての対面であったが十分であった。
直ぐに出棺となり、霊柩車の後を走って斎場に到着した。長岡京からは義姉の家族が既に到着して待っていた。「福王寺」住職も既に到着して私達をお待ちになっておられた。
早速お礼を伝え、今後の供養についてのご案内を頂いた。11時からは定刻通り法要が開始された。
私は過去に殆ど真宗の法要を見て来ているので、旧派では浄土宗位しか知らないので、今回の真言宗の告別式を興味を持って参加した。直前に住職から経本が配られたので、真宗のお経の教本を持参したが、全く不要であった。般若心教の名前も有り、始まる前には写経も行い、納棺していた。
今回のお葬式に参加して、家族葬という最近の新しい動きから、お茶一つにしても、お茶っ葉から自分達で湯を沸かして湯飲みに入れていくのである。ある種の手作り葬儀の感じがする。しかし助け合って支え合って仏さんを送り出すということでは皆一致しているので絆が深まったようである。
子供達も、義兄の子供との対面はそれこそ子供の時以来である。また義姉の子供とは同級生や歳も近いことから結構話しもしていた。
葬式や法要の席で坊さんが良く言う話に、「故人のお導きで」と言う言葉を耳にするが、正しく今回も何十年振りの出来事や、再会も義母の導きに他ならないのである。
葬式も無事終わって、帰りは息子の運転で帰り、道中助手席で少し仮眠もしていたようである。また短時間であったが、途中本当に久しぶりに息子の高層マンションに立ち寄り、孫の顔も見られて嬉しいことであった。