昨日は「七草粥」の日であった。我が家も何時ものパン食に変えて家内が少し早起きして七草粥を作って呉れて食べた。
食べている最中に家内から何時ものことながら定番の「春の七草」を言えるかとの質問があった。新聞を読みながらの食事であったので構えることなく分かっていたので、「ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ・・・・・」と続けていたところ、自分でも何か落していることが分かったので、リズムが違って来た。すぐさま家内は「セリ、ナズナ」と入り、「スズナ、スズシロ」とリズム良く口ずさんだ。
私は歌で言う2番から入ったようなもので、リズムが崩れてしまったようである。矢張り最初の「セリ・ナズナ」から入らないと一気に言えないようである。
因みにこのリズム感はご存じの通り短歌等の五七調である。五(セリ・ナズナ)、七(ゴギョウ、ハコベラ)、五(ホトケノザ)、七(スズナ、スズシロ)つまり五、七、五、七の繰り返しで纏められているのである。
このリズムで覚えやすくしているのである。また秋の七草を念のため調べてみたところ、このようなリズムは見当たらなかった。女郎花(おみなえし)、尾花(すすきのこと)、桔梗、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、萩の七草である。
秋の七草は、それを摘んだり食べたりするものではなく、眺めて楽しむものであるので身近なもので無かったからかそれほど覚えられていないようである。覚え方として頭文字から「おすきなふくは」と七で纏めていたのも日本的リズム感の表れであろうか。