昨日は安富冠句会の定例会であった。仕事の関係から姫路冠句会を退会して、私が所属するのはこの他に「やまざと」と「文芸塔」であるが、こちらは共に機関紙投句であるので、生の雰囲気が味わえるのは安富だけとなった。
この日はいつもと違って、選者が一名増員となっていた。3月に交流会を行った、やまざとの橋本先生が安富冠句会の投句に対して選者となって頂き、美巻や短冊作成の労をお取り頂いた。また冠句のみ9句であるが先生からも投句頂いた。
安富冠句会では昔から冠句だけでなく、折句、詠み込み句、送り句なども入れての投句があるが、先生の投句や選も冠句のみと筋を通された。美巻と一緒に送られて来たお手紙にはそのことが書かれており、開巻の前に皆さんに披露されて、先生の筋の通された気構えを伺い知ることが出来た。
そしてなんと僅か9句の中から二人の選者が天位句を選ばれるという偉業達成である。偉業と言えば先生に叱られそうである。当たり前というか当然のことであるかも知れないが、矢張り私の様なレベルの者からは抜きんでいることが証明された。交流会で安富が期待した井の中の蛙に実力、また世間のレベル等も伺い知ることが出来たと思っている。この様な機会がまた後日あっても良いと思われる。
またこの日は姫路市の広報課の取材を受けることとなった。広報「ひめじ」は毎月全戸向けに配布されている市の広報誌である。6月号に掲載されることとなっているのでご覧に成って頂くこととなるだろう。広報推進員の合楽さんも同席されて楽しい句会の様子を取材された様であった。また先の新聞記事をお持ちになっており、その中から2句程ご自分で作られた冠句をご披露されておられお見事なものであった。
これに機に入会希望者が増えれば良いと思っている。またこの会に出席のため近隣町のお二人を迎えに行った際に、Tさんが大阪の豊吟社の2回目の投句で天位を受賞されたとのことで美巻を拝見した。実に見事なものである。そして例会前に副会長のHさんから小村白涼宗匠の句集を頂いた。卒寿記念に句集を発行されたとのことである。冠句歴70年というから半端ではない。帰宅すれば何と豊吟社から「芳吟集」が送付されて来ていた。皆さんの活躍でこれではまた再開して投句をしようかと思った。