先日山間の木立の下に丸太で作られたベンチで家内と弁当を食べながら一帯の新緑を眺めながら写生の話に及んだ。
家内はこの時期の緑が一番好きで、昔学校から写生に出たときも、山間の新緑を書いていたと話していた。緑の中に、白や、黄色や、赤やいろんな色が散りばめられるとのことであった。
絵心の無い私は、なるほどと感心して聞いていたが、そういえば、緑色と表現するには、この時期の緑には薄いものから、濃い色まで様々である。陽の当りようによっては、薄い緑の葉が白く反射して見えたり、黄色にも見えている。
秋には紅葉であったり、黄葉であったり同じ言葉でも使い分ける漢字があるが、新緑のこの時期の緑には、ピタッと当てはまる漢字を知らない。かえって決まり言葉で表すより、各人が気の向くまま修飾すれば良いのかもしれない。
今朝の散歩時に、ツバメの飛んでいるのを見かけた。ゴールデンウイーク前に見たのは珍しいような気がする。もう初夏の訪れを感じる。我が家の庭にはハナミズキが満開で、つつじの花も咲き出してきた。花粉で煩わしかった時期ももう直ぐ終わりである。