昨晩退職したHさんから買出ししていたブログの返却が宅配で送られてきた。
文才のある方なので、評価を密かに期待していた。お貸しした際に電話でコメントを付けて返すからとも言っておられたので、痛烈な批評を受けるだろうと心待ちしていた。
封筒を開封してみると、ブログを綴ったファイルの他に、新書本が入っていた。朝日新聞の朝刊掲載の「天声人語」の英訳対比版であった。今後の参考にとの彼からのメッセージであった。
気抜けしたビールを飲んだような感じで、封筒に記入していた彼の携帯電話に連絡したところ直ぐに彼が出てきて、返却の宅配到着の連絡と「天声人語」の意図を聞いてみた。
大言を吐くことで有名なかれから、辛辣な批評が返ってくるものと思っていたが、意外にもお褒めの言葉であった。嬉しいよりも「こいつ丸くなってしまったな」というのが実感であった。あれほどことごとく論評するのが好きな男であったが、浪人して変わったのだろうか。
弱みはある。パソコンが出来ないことである。息子さんのパソコンをさわって、少しは覚えようとチャレンジしたようであるが、あきらめてしまったようである。
しかし、「読み書きそろばん、今パソコン」とスキルの変化を話してやったら、一念発起この機会に再チャレンジするといっていた。
息子さんや娘さんとのメールのやり取りなどメリットもあるが、何より自分の趣味の文章を書き残すことに魅力を感じたようである。
どんな事情にせよ、新しいスキルを覚えなければ文明の利器を利用できない。
昨日の午後も少しパソコン教室をのぞいてみたが、高齢の方がパソコンに取り組んで、オートシェイブで図表の描画にチャレンジしていた。習うより慣れろである。失敗して元々と気楽に感じて彼もアレルギー克服に一歩踏み出した。