スーパーの食料品売り場に行くと販促商品を小さく刻んだものが容器に入れられて、横に爪楊枝が置かれて試供品として提供されている。
時にはマネキンがその場で炒めたり加工して提供していることがある。滅多にスーパーへ行くことはないが時折荷物持ちとアッシー君として借り出されることがある。
その際試食があれば家内に続いて楊枝を挿している。ハムやソーセージ、漬物などは定番である。幼児などもハムなどが好物なのか、いくらでも食べたそうにして母親を困らせている風景に出会うことがある。
食べてみないと分からないことはたくさんあるので、その味を前もって確認できることは大事なことだ。食べたからと言って買わないといけないことは無いので確認すれば良いと思う。
メーカーなども食べ物はこうあって欲しいものである。ところが逆に採算性からすると試食に要する販促費用を抑えたいのは当然で、その当りの駆け引きが商売なのだろう。
自信が有る商品を出来るだけ試食させて、主流の商品の客を呼び寄せる作戦は価格戦略とともに実施されているところである。
食品会社にあっては、開発部門や品質管理部門では試作品や、検査対象商品の味見や味覚検査のために試食が繰り返される。外部モニターなどを招いて講評してもらうこともある。しかし担当者は大変である。空腹でもないのにいつも味わなければならず、肥満や生活習慣病の原因すらなりかねない。
他から見ると羨ましいと思われるが、毎日や時々刻々となると体を張らないといけないこともある。大半の開発者は過食を避けるため昼食は抜いているようだ。
今朝も2箇所から試食が回ってきた。口が卑しいものだから直ぐ口に通してしまうが、味覚音痴のものにとっては、腹の足しにしかならず的確な答えが出来ずに申し訳ない気がする。
毎日の検食もあるが、これも外部から見ている人にとっては、ほんの一部しか食せず殆どほかしてしまっているのを見るともったいないとおもわれるだろう。