昨晩は早く寝付いてしまって目が覚めて時計を見ると11時過ぎであった。トイレに置き冷蔵庫から冷えたお茶を出してまた寝床に戻ったが、あとどうしようかと思った。
横では家内が寝息をしているので、テレビや本を読むのを控えて、横になって目を閉じていた。あれこれ考えが頭の中に行き来する。
ふと、時計の時報がボンと一回鳴った。エッもう一時と目を覚まし確認すると11時半であった。我が家の時計は30分で一回時報が鳴るようになっているのを忘れていた。そうすると12時半から1時半までは3回とも一度鳴るだけかと思い、それでは時報の意味が無いと思いながら、ミステリー小説のネタにつかえるなあとも思ったりしていたら、今度は時計の振り子のカチカチ動く音が気になり出した。
普段は一向に鳴っていることすら気がつかないのに、耳を澄まそうとはしていないのに耳に入ってくる。気になりだしたら余計に大きく聞こえてくる。横を向いて耳を片方隠しても同じである。
今度は自分の脈の音が聞こえてくる。益々寝られない。扇風機をつけているのでその風の音も入ってくる。寝る向きを180度変えたりしても同じである。いっそうのこと起きてみようかとも思ったりしてみたり、頭が瞑想どころか迷走状態で物凄く冴えた状態である。
時計の音を絵本の羊が一匹、二匹と数えても年寄りには頭が冴えるだけである。もう居直るしかないと、窓の外から聞こえてくる物音に耳を済ませて聞いていると、このところ毎夜走っている暴走族のバイクの負荷し音が遠くから聞こえて来たり、市川橋を渡る列車の音が風と共にかすかに聞こえてくる。家の前の道路を時折車が走っていく。自転車に乗った人の話し声や笑い声なども聞こえてきて、何時まで起きているのかと思ってしまう。
あれこれ考えていたら疲れからか、ふと寝入ってしまったようだ。いつも通り4時半には目が覚め寝床でテレビのスイッチを入れ、朝一番のニュースバード24時間のニュースを見る。
若い女性が深夜早朝と仕事をしている。中澤キャスターの明るいそして少し眠そうな目元で今日の一日が始まる。