6月の安富冠句会の地巻がほぼ出来上がった。会員20名の投句を昨晩パソコンに入力出来たので、今朝はこれらの投句数の再確認と、並び替えをしてから印刷にかかる予定である。任意にパソコン入力をしたのであるから、別に並べ替える必要も無いのであるが、より透明性を増すために五十音順でのパソコン機能を使っている。
ところが以前、H会員さんから「自分の句が常に後ろにあるので、何か意図が有るのか?」と質問があった。その際には、「パソコンによるデータの並べ替え機能を行っているので、全く意図は無いと」回答したが、後から確認すると、確かに並べ替え後の結果では、どの句も後ろに並んでいた。
この場合、あいうえお順の順列と、わからの逆列に並べ替える事が出来るので、次回の清記からは交互に使い分けているので、その後はこの整列についてのご指摘は無いままである。
この雅友は当会のみならず、各会派にも出句されておられ、冠句会の若手?で将来の冠句会をリードされるものと嘱望されておられ、毎回優秀な成績を残しておられる。
少し句を分析すると、冠題は全員同じであるから、違いは付け句の中7文字と、結びの5文字である。並べ替えは中7を基準にしているので、この方は五十音の後半のま行、や行からの文字が多く使われている。それに比べて、私は明らかにあ行、か行、さ行からの句と成っている。
これ以上は突っ込んで調べはしていないが、案外こんな分析法でも秀句鑑賞出来るかなと思っている。音楽でも陰に籠った短調が歌謡曲に合っていると言われているように、秀句も五十音の中では後半から始まる語彙が良いのかもと、雅友の秀句を詠んでいる。
by kitamura1007
| 2015-06-03 08:04
| 冠句
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