残暑お見舞い申し上げます。
あれほど蝉時雨の騒々しかった日中も、残暑は厳しいのですが蝉の声も小さくなり、時折ツクツクボウシが飛んで来てあの一定の形式を踏んだ鳴き声が聞こえて来ます。路上や構内には、短命で大往生した油蝉やクマゼミの姿を見かけることが多くなりました今日この頃です。
久しくお話を伺っておりませんが、ご健勝のことと拝察致します。ご承知の通り会社の経営状態が思わしくなく、合理化の一環として春先以降、賃金カットに続く昇給停止。夏のボーナス不支給と続き、5月には第一次希望退職者を45歳以上の者を対象に40名を募ったところ半分も集まらなかったようです。7月には、年齢に関係なく第二次の退職希望者20名を募ったところ8月1日の締切日には、30名を超える者が出たそうです。それも若い人が大量に出て、今後の対応に苦慮している話も聞き及んでおります。この中には社長が目を掛けられた前途有望社員や、中枢の管理部門からも退職希望者が含まれているそうです。
あなたもこのリストラの犠牲者かもしれません。永年勤務された部門が閉鎖となり、今回異動されることを伺いました。社内異動であればどこかでお会いする機会がありますが、多年一緒に仕事をして来て、今回の自主退職に応じて再起を賭けておられる方には、もうお会いする機会が無いかと思うと残念な気が致します。
9月に入れば、この方々の残した休暇取得もあり、業務に支障を来たす部署があるかも知れません。今回移動される部署も受け入れ先の都合から早期に業務習熟を期しての先行異動と思われます。
これまでの体を動かす仕事と違って慣れないお仕事とは思いますが、学校卒業時の原点に戻った気持ちで、肩肘張らずに気持ちを大らかに取り組まれたらと思います。
しかしこう言っても負けず嫌いの気性と責任感から、貪欲に仕事をマスターされどんどん走られることだと思います。
くれぐれもご無理をなされずに仕事に取り組んで下さい。決して家庭犠牲の仕事は長続きしません。休日なども現在と違い変更になるかも知れません。体調も環境の違う職場では、肉体的よりも精神的に疲れ、対人関係や職場のストレスが蓄積して疲労解消は大変だと思います。何かお力添えにでもなれれば良いのですが思案致しております。
いずれにしても残暑益々厳しい折柄、お体ご自愛下さいますと伴に、ご活躍を祈念致しております。