最近国語辞典や漢和辞典といったものを、ついぞ開いたことは無い。全てネット頼りである。外出先でもスマホに入っている国語辞典や漢和辞典を使っており、百科事典的にも何でもネット頼りである。
物忘れも早くなったので、ネットで検索をするようにしているが、調べたものは直ぐに忘れてしまう。
最近の例では冠句の冠題に「風の音」とあったので直ぐに私は、ピューピューと鳴く音がイメージ出来たが、あの音を何と呼ぶのか忘れてしまっていた。いくらネットでも風の音では正解は求められないだろうと、一応は調べてみたが矢張り無かった。
物がつかえた様で、思い出そうとして思い出せないのが一番煮え切らない思いであった。暫くして確か漢字に虎と笛がついており、初めてその漢字に接した際に何故虎がつくのだろうと不思議に思ったことを思い出した。
早速ネットで「虎笛」と入力して辞書検索をすると、「虎笛に一致する情報は見つかりませんでした。」の回答で、そのままウエブ検索ボタンを押すと、いろいろ並んでいる中に「虎落笛(モガリブエ)」の探していた文字を見出した。
「冬の激しい風が竹垣や柵(さく)などに吹きつけて発する笛のような音。」との解説もあった。もやもやしていたつかえが取れた様な気がした。早速この言葉を使って冠題に対する付け句(七・五)を作句した。
暫く日を於いてから、あれは何だったかなと、ふと頭に浮かんだが、もう忘れてしまっていたが、同じようなネット検索で直ぐに見つけ出すことが出来た。
これからは「忘却」と「知見」との戦いである。そのための手助けとしてのネット依存がますます大事に成って来ている昨今である。
by kitamura1007
| 2017-10-19 08:31
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