入社試験の一般常識問題に「稟議書」のフリカナを書かせたことがある。会社では一般的に常識であるが、この
パソコン辞書を検索すると「会社・官庁などで、会議を開催する手数を省くため、係の者が案を作成して関係者に回し、承認を求めること」となっている。学生サークルでは同じ起案内容はあっても時間的余裕か顔を突き合わせての提案となるのであろうか。
自分が総務時代はこの稟議書の起案が仕事をしたかの目安になると部下に話していた。丁度学者が論文の数を競うのと同じである。質の問題も有るが、改善の意欲を持てば諸制度の見直しや新規の提案活動も稟議することが出来る。沈滞した企業においては、稟議書の数をトップが前年と比較すれば部門別にどの部署が顕著に動いているかを知ることが出来ると思うのだが・・・・。尤も衰退していくところであれば、店舗閉鎖のお伺い稟議の数が新規店設置のお伺いを上回り当てにならないかも知れない。
先週に久しぶりに職場のプリンターの新規購入の稟議を起案した。現行のプリンターが購入3年目であるが、保守更新とオーバーホール等を勘案すると新機種購入の方が計算上7ヶ月でランニングコストが逆転して月々1万円強の節減が出来ることがわかり、購入稟議を上げた。
営業担当者が昨日、状況確認のため来社されたが、検査中で手が離せず電話での応対となったが、未だに決済は下りていないことを説明した。上から何の説明も求められていないのですぐにでも通りそうなものであるが、大企業病であるのか、ハンコを押すのに時間が掛りすぎているようだ。何も変わっていないのが現状のようだ。