昨日午後から仕事で工場の捕虫紙交換を行った。先月に捕虫用蛍光灯を替えたのと、気温の上昇から場所によっては黄色いテープが黒いコバエが貼り付いて真っ黒に変わっているのもあった。大きな蜂も捕まっており、どこから侵入発生してくるのか駆除が必要となってくる。
夏場には、見かけなくなったクワガタやカナブン、トンボなども捕まっており驚くばかりで、ここはどこだ?と思いたくなる程である。
「食品会社をつぶすには、ストライキは入らぬ。虫一匹で事足りる」と云われるほど神経を使っている。従業員の出入り口のクリーンルームでのエアーの噴きつけや、粘着ローラーでの衣服のチェック、毛髪の落下防止のために頭巾やマスク、手袋等の処置を行っているが、原材料の搬入口や排水溝からの侵入があるようなので、定期清掃や環境衛生業者の処置が行われている。
捕虫紙の交換も単に捕獲だけでなく、数量や種類を確認して毎月記録し環境衛生と苦情対策に結び付けている。極端な言い方をすると、食品に入っていた虫が製造過程で入ったものか、その後に入ったものかは科学的にも証明できるのである。
今朝工場の外に猫を捕獲する檻に、「アライグマ」がかかっていた。聞いてみると先日来何かの足跡が工場内にあり、昨晩ソーセージの餌で仕掛けていたところ、早朝出勤したところ捕獲されていた。少し前から目撃情報があり、「あらいぐまラスカル」のことが話題になっていたばかりで、出勤してきた人は遠巻きに見入っていた。事務所の動物好きのMさんも「ラスカル」が捕まったと聞くや、一目散に事務所を出て行った。戻って来るとアライグマでなく狸であると言っていた。そうするとまだ本命の「ラスカル」がいるのだろうか。ここは動物園じゃないぞ。