昨晩は、ボクシングのテレビ観戦であった。午後7時半からの世界タイトル戦ということで、食事を済ませ、夕刊も読み終えて始まるのを待ったが、何と1時間以上引っ張られて、せめて前哨戦の対戦でも放映するのかと思ったが、亀田ファミリのことばかりであった。
試合が開始されて、1ラウンドの終わりに亀田がダウンを取られ、これは今までのようには行かないぞと思っていたら、結局最終ランドまで対戦し判定となった。テレビ観戦していて素人目にも亀田は判定で負けと思っていたが、結果は逆であった。全く逆であった。日本人の世界チャンピョン誕生は結構なことだが、後味の悪いものを見たおもいがする。今朝の
ニュースでも勝利を疑問視する声が専門家からもでているようである。
そのあと、チャンネルをNHKに切替たら「その時歴史は変わった」でボクシングの白井義男選手とそのトレーナーのアメリカ人との二人の出会いを放映していたので、ついつい引き込まれてみていたが、こちらの方が逆境に負けず世界タイトルを取ったのが、清々しく思われた。
ケンカボクシングから、スポーツボクシングへの転換や科学的トレーニングを取り入れ成功した模様など、亀田選手の何時もの試合前の前哨戦の恒例のメンチを切った様子や、キューピーを送った返礼にオムツとシャブシャブを贈られ、頭に来た親子の様子など、試合以外での話題作りに話が咲くのとは大きな違いが有るようである。
自分から仕掛けて、お返しをされて頭にくるなら、初めから止めておけば良いものである。それらのパフォーマンスが客を呼ぶのであろうか。
今回は毎日放送系列も随分力を入れていたようである。夜のゴールデンタイムに世界タイトルを入れていたが、視聴率を取るために、なんら試合と関係ないVTRを流し、控え室を少し見せて、もう直ぐだと場を延ばす手法など、祭りにきた、見世物小屋の客集めの手法である。
試合もテレビ報道もフェアではなかったので、白井選手の世界タイトル戦の方が、見た後の清涼感を感じたものである。