ハローワークで求人票を見るのに30分の制限がある。そして画面から求人票のコピーを取るのに5枚の制限が設けられている。以前の職安時代とは大変わりである。何より若い女性スタッフが多くて、事務所が華やかである。以前は女性は少なく、紹介担当窓口はおっさんばかりであった。
画面をタッチして最初に年齢を尋ねてきたので、少しためらって60歳と入れたが、まだその年には達していない。正直に59歳と入れようとふと頭によぎったのである。まあ定年退職後の求職活動であるから、それで良いと入力して、自分の希望する人事管理職を検索すると7件しかなかった。どの会社の名前も聞いたことが無いので、その中から5件セレクトして印刷した。わずか10分も要しない。矢張り60歳と入れたためかなと思いながら、この年齢の一般事務などの他の職種などを見ていると、求人数も多くなる。清掃や警備、交通誘導員などでは特別な条件も無いので、広き門のようである。いろいろ巡っていたら画面に時間が来ましたの表示が現れ終了して帰ってきた。
10時過ぎに家内と三木の「
湯庵」へ出かけることにした。ここは有馬温泉と同様の金泉、銀泉の天然温泉である。家内もこのところ、膝からの影響か、特老で痛めた腰に電気が走って入るようで、夜中に寝返り中にも「痛い!」と言う声を度々発して、目覚めることもある。
そんなことで、いつものスーパー銭湯でなく、天然温泉を希望してここに決めた。それにしても姫路は天然温泉にしても、近場にも多く有り喜ばしい。
平日であり、料金も安く空いていたので、ゆっくり浸かることが出来た。湯上りに食事をしていたら、同室だったMさんから携帯が入った。いつも聞いていた可愛い声で、送別会の案内で、都合を確認するための電話であった。毎日がサンデーなので、バレーの練習日に支障が無ければOKである。
それにしても。2日聞いていないだけで、彼女の甘えたような物の言いようの声を懐かしく感じている。土日の連休と同じなのに、今はもう事務所に戻らないで再会できないという思いがあるからこそ、一層懐かしく思うのかもしれない。こんなことでは駄目だと自分に言い聞かせる思いである。
昼食後仮眠して、帰る際にもう一風呂浴びるために入ったが、湯船には人は少なく、亀の甲羅干しのように、日陰を選んで、急所にタオルを掛けてボーットしている人が多かった。皆こんな時何を考えているのだろうと思ったが、相手も同じことを思っているのかもしれないと思ってもみた。