孫が
マイコプラズマ肺炎で姫路市北部の
姫路聖マリア病院に入院していた。毎日の通勤の通り道の直ぐ横なので、2.3度見舞いに行った。
幸い熱も下がり、点滴も取れて元気になったようで、昨日の退院となった。丁度1週間の入院加療であった。6歳児の子供の点滴は見るからに可愛そうである。小さな手に針を刺したまま長い点滴ホースで24時間つながれて、トイレに行くにも点滴をしたまま移動するのである。これは毎回針を刺す痛みが無くて良いが、見るからに痛ましい子供の病人の姿である。
小学2年の兄も先日日赤で入院していたので、負担も大変であると思う。この部屋は新館の個室であるが、兄の時も二人部屋で、入院した日にもう一人が退院し、実質一人で占拠していた。
いずれも綺麗な病院の部屋である。兄が「俺の時はトイレに入ると自動で電気がついたぞ」と弟に自慢げに言っていた。
先日、孫の見舞いに会社帰りに立ち寄って病棟に入ろうとした際に、どこか見かけた人が、入り口近くの椅子に座りタバコを一人吸っていた。よく見ると、野○少女バレーのコーチである。
うちの監督から確かマリアに救急で運ばれて、十二指腸の切除手術をしたことを聞いて思い出した。先方も気づいたようである。外科と小児科は同じ建物のようである。回復に向かっておられるようで何よりである。病名からするとストレスなどの精神的なものから発病するのではと尋ねると、自分には思い当たることは無いと言っておられた。バレーのストレスなら自分より監督の方が大きいと、少し前のこのチームのお家事情を私が知っているものとしてのお話しぶりであった。
今週にも退院されて、滑り込みリーグ戦のある日曜日に観戦にこられるかも知れない。恐らくご本人も優秀なチームのことが気がかりだと思われる。
コーチも個室におられるとかで、元気になると一人では寂しいでしょうと話すと、一人のほうが気楽で良いと言っておられた。聞けば人が集まれば、やれこの病気で何回目の入院だとか、何ヶ月入院しているとか、そのような話ばかりだそうである。
確かにどこの入院施設でも、大部屋では部屋長的な存在がいる。確か私がバレーをしている学校の前にある痔で有名なK病院も、部屋の仲間が手術して帰ってきた新規のものを快方する手伝いの話を、以前にここに3度も入院したH君が言っていたことがある。
刑務所などでも部屋長がいるらしいし、昔映画などでもそのようなシーンを見たことがある。自分の刑の長さ即ち罪の重さを自慢するようなものである。
この病院でも内容は違うだろうが、同様の光景が創造できる。そのような煩わしい話を避けておられて、個室におられるようである。
話が変わるが、昔ブログで書いたことがあるが、一病息災がなりよりで、病院の待合で、老人たちが話し合っていて、「だれそれさん最近みかけないなあ」と言うと、他の方が「あの人病気で来られない」との返事があったそうで、「ここはどこやねん」の突込みが入る話であるが、一病の治療中に他の病気が出たということであろうか。
矢張り特別養護老人ホームなどでも同じような光景があると聞いたことがある。病気の中に自分の苦労と回復努力を伝えたくて病気自慢をする人の性の空しさを感じる次第である。