先月30日に「新旧交流会」と呼べばよいのだろうか、要は全従業員が一同に会して、新入社員も先輩社員や上司も一人ずつみんなの前で自己紹介をして、その後会社が提供した弁当を一緒に食べた。
工場は丁度オーバーホールの期間中の最後の日で、ほぼ修理も終了しているだろうから、全従業員が一同に揃うことは無いだろうと、社長の発案で4月から入社予定の学卒も含めて、中途採用内定者も呼び、「新旧交流会」を昼食時に行った。言ってみれば入社式前の顔合わせである。
当初12時に予定していたが、大阪の上司が11時から始まりと朝連絡してきて、あわてて内定者に1時間早くの集合を呼びかけた。肝心の社長が来ないので、携帯に電話したら、「今、西宮で、30分ほどで到着する」とのことであったが、理由を話すと「わしは12時と思ってそちらに向かっている。何も聞いていない」とのことであった。早速大阪に連絡したのであろうか、直ぐに大阪から連絡が入り、先に食事をしていても良いとのことであったが、こちらの工場では待つこととした。
結局12時半ごろから開始された。社長挨拶後各人の自己紹介が始まり、最初に前もって自己紹介を依頼していた新人5人から始まり、つまることなく発表していた。続いて先輩の座っていた席順から発表するように指示したが、中には笑いを取ろうとするものや、野次られる者、上がってしまう者など、パートの叔母ちゃんまで紹介があった。
このような催しこそ、小企業の良いところでもあるのであろうが、前社でこのようなことを経験したことはないし、また出来ないだろう。結局会社トップの挨拶と、従業員代表としての労働組合の委員長挨拶となってしまう。新入社員も全員の自己紹介でなく、新入生代表の挨拶となってしまう。
一人ひとりの自己紹介も、実に面白いものである。これが零細小企業の労務管理かと初めて経験した次第である。スマートな洗練されたものより、泥臭い行き当たりばったりの方が会社にはあっているのかも知れない。