久々に工場内の巡視を行った。工場トップの要請であった。毎日とは言わないまでも、主に見学者の案内で、製品の流れを中心に工場の中を見て回っていた。
今回は予め作成されていたチェック表に記録をして行くのであるが、視点をチェック項目に絞って巡視をしたが、目の置き所を変えると随分、工場見学も違って見えてくる。
漠然と通ってしまえば見落とし勝なものも、チェック表でチェックしながら歩いて行くと漏れることは無い。
制服、帽子、靴などの汚れや入場時の手洗いやローラー掛け、消毒といったチェックから安全に関する危険箇所の確認や工具の置き場の管理状況など食品会社としては、一通りの項目が挙がっている。
中には、各ラインに製造管理基準書が明示されているかやライン停止時に課長への報告義務がなされているか等かなり突っ込んだ項目もある。
これらを毎日チェックするとなると、最初は新たな発見もあり、色々不都合なものも発見出切るかも知れないが、マンネリ化してしまわないかと、早くも心配している。工場巡視が形だけに終わってしまいそうである。
今必要なのは、単発的なアクションでなく、系統だった安全衛生管理であり、品質管理であると思うが、零細企業では法制度がそこまで及んでいないことが、致命傷である。