猛暑の毎日が続いているが、暦の上では立秋も過ぎ、お盆も終わり、週末には地蔵盆の案内が来ている。暦だけでなく蝉の声でも秋への案内を聴くことが出来る。
工場のある、高台の山間の樹木の木立からはツクツクボウシやヒグラシが鳴いている。ヒグラシは秋を呼ぶ蝉と思っていたが、今年はクマゼミと同じ頃には既に鳴いているのを聴いた。
それよりツクツクボウシの鳴き声を聴いたのが遅くて、最近のことである。これまでのパターンはアブラゼミ→クマゼミ→ツクツクボウシ→ヒグラシの順で秋に入って行ったが、どうもこの地の特色なのか初めての経験なので良く分からないが、少し自分の経験とは違っているようである。
何より、自分の子供の頃はチーチーと読んでいた小さなミンミンゼミが最近見かけなくなった。当時はアブラゼミに次いで多かったように思うが、当時貴重なクマゼミの方が、アブラゼミより多く見かけ、チーチーは今年はというより、近年鳴いているところを見かけなくなってしまった。
昔は、網などはなく、母親に作ってもらった金具に付けた袋で、国立病院の中掘りの土手などまで蝉取りに行っていたことを思い出した。楽しい思い出である。