昨日の会社帰りに家内が入院している病院に立ち寄った。丁度ベッドに起き上がり夕食を食べようとしている姿である。これから食べようとしているのか一向に食べようとしないので、尋ねると血圧が200を超えて頭が痛く、食欲がないとのことであった。朝から食事が有ったようで、朝はパンだそうで、そのパンが横のテレビの脇に置いていた。昼も一口二口だったそうで、自分でも食べないと駄目だと思っているのか、ご飯をお箸で一口入れたが、もう入らないとのことで、例によって私が少し食べた。吸い物などご飯に掛けて食べようと試みたが駄目であった。
ベッドの食事を片付けてから、ベッドを少し倒し今日の処置などを聞いていた。膝からの血管の管などは外されていたが、点滴は常時しているようであった。血圧が下がり安定すればベッドでのリハビリが始まるようであるが、手術した膝は晴れ上がっており、相当頑張らないと屈伸までは先のように思える。
自宅に戻っても、娘はまだ仕事から帰っていなかった。先に風呂を沸かしている間に、朝に立ち寄って作っていた犬の餌を与えて、風呂に入っている間に、娘は仕事から帰って来て、朝に下ごしらえをしていたハンバーグを温め、サラダを出してくれた。病院の様子などを話しながら食べていたが、娘も帰ってからの自分の家族の食事があるので、直ぐに帰って行った。
新聞を読みながら、テレビのニュースを見ながら、食事をしながら、飲みながらと随分横着な作法であったが、食事を終えて、引き続き新聞を読んでいた。
このところ相変わらず食品会社の不祥事のニュースが続いている。赤福餅にしろ、比内地鶏偽装についての内部告発による問題が発覚しており、昨日は北海道の㈱ミートホープ社長が逮捕のニュースが報じられていた。今朝も宮崎県の地鶏の不当表示についてのニュースが流れている。食品業界に疑惑が集中しているかのようにさえ思える。
いずれも食品の短命商品で、雪印に始まる一連の賞味期限偽装問題である。商品としては問題なく食品として食べられるものでも、日本人の新鮮な口に供する安全感から逆に日付を過ぎたものは、惜し気もなく廃棄処分にされている。
現に赤福にしろ、白い恋人にしろ過去の食品会社での賞味期限偽装でも食中毒を発生させたとの報道は聴いたことがない。当然法律は守らなければ成らないし、社員を騙しての指導や、隠蔽工作までして、会社トップが取ろうとしている経営政策は、長続きしないもので、直ぐに露呈してくるものである。
勤務していた前社においても短命商品を扱っているので、冷凍や先付けなどは従業員の周知のことであった。また古生地の再利用などは、改善提案の社長賞ものであった。
そのような不具合は、OBや退職した従業員の口から語り告がれていくのである。法令順守は当然と表向き取り繕っているが、慣例的に成されている過去からの経験や伝承による作業の中にこそ、問題となるものがあるのである。
当然マニュアル化はされておらず、ベテラン社員や古参の職人の技として昔は重宝したものであることが多いようである。いずれにしても、自分のしている仕事や、自分の会社の営業や生産方法が、家族や友人にも胸を張って見せられたり、語ることが出来るようにオープン化は必要であると思う。