日曜日の昼前に孫を連れて、家内の入院している病院へ行った。連日であるから駐車場からの場所も分っており、留まるやいなやドアを開け兄弟して病室の方へ向かって駆けて行った。
遅れて後を追ったが、子供のように走るわけにはいかず、早足だったが、姿は全く見えなかった。
ナースステーション横にベッドが二つ置かれている、小さなリハビリ室の前を通りかかると、カーテンの向こうから声が聞こえ、家内の話し声も聞こえたので、カーテンを開けて入るとベッドに横たわり、右膝を固定して、自動で屈伸する機械で伸び縮みさせていた。横には孫が興味深くその機械を見ていた。
孫達によくこの部屋が分ったものだと家内に話すと、外を兄弟の話し声が聞こえたので、カーテン越しに声を掛けて呼び止めたものだと言っていた。暫くしてリハビリ時間が終わり、看護婦さんに足を機械からはずしてもらい車椅子に乗り換え部屋に向かったが、ここでも兄弟喧嘩で、誰が押すのかで取り合いである。結局兄が引いてくれて収まったが、部屋に戻れば車椅子の取り合いである。
4人の相部屋で家内の他もう一名しか居られず、テレビを見ながら食事をされていたのでそれほど迷惑を掛けることも無かったが、長く居れないので直ぐに退出した。
孫達は当初渋っていたが、会社近くのコスモス祭りに連れて行くこととした。特に4年生の兄は、花なんてという思いであったのだと思うが、家内もその話をすると、男の子がそんな所喜ばないと言っていたが、会場に着き田んぼの中の駐車場に入り、無理に下ろさせてテントが立ち並ぶところに行くと、金魚掬いや物産展などをしており、うどんやおでんなどの販売もして、会場に良い匂いが立ち込めていた。
そこで孫達は、金魚掬い、ミニゴルフ、ビン立てなどにチャレンジし、参加賞などを貰い、兄もビン立てはもう少しで、立つところだったので再度100円をねだって、リベンジしたが見ていてももう少しのところで駄目だった。
場内アナウンスで紙飛行機飛ばしがあるとのことで、そちらに行ったが、色紙各人5枚を貰い、各々が好きな飛行機を作成し、名前を書いて田んぼの高台から下の田んぼに向けて飛ばすのである。丁度ゴルフの丘からの打ち下ろしの感じである。既に何機も飛んで土手には紙飛行機が落ちていた。兄の方は初回見事に飛んだのであるが、距離が出ずに真ん中どころで落下してしまい、何度も挑戦していた。弟のは前に飛ばずに回転したり落下してしまい、5枚を使ってしまうと、足元に落ちているのを飛ばしたりしていたが、元より下に落ちているのは飛ばない飛行機である。
金魚掬いや、店じまいの魚のつかみ取りで貰った、鯉やフナの稚魚を貰って帰り、花には一切関係なしで楽しまれた祭りであった。