私の妹や弟のことを、息子は「おばさん」や「おじさん」と当然読んでいるが、それを漢字で書く時に「叔母さん」と書くのか「叔父さん」なのか、要するに「叔」と「伯」の違いを家内が聞いてきた。息子が結婚式に出席して頂く名前を書き出す際に、続柄をどちらで書けば良いのか二人で相談していたようであった。携帯電話では漢字が出てきても、その使い分けの説明が出ていないので、私に聞いてきた。
隣の部屋でパソコンをしていた私に、一寸手を止めて教えて欲しいとのことで、隣の部屋に覗きに行った。二人でメモを記入して名前の横に続柄を書いていたが、父の妹とか、父の従兄妹とか書いてあった。
先程の質問に関して、自分の覚えていたのは父方が「叔」、母方が「伯」ではなかったかと説明したが、自信はなかった。再び確認するためにパソコンで
「続柄」と検索したら、疑問の点が一挙に解決した。父方、母方と言った区分は無く、要は父母を基準に年齢が上か下かの違いにより使い分けしているようである。目からウロコで新しい発見である。
父母のいとこの子供を「はとこ」とか「またいとこ」とかの呼称で呼ぶようであるが、「はとこ」は知っていたが「またいとこ」の呼称は聞いたことがあるが、これらを使うことはなかった。
親の法事や叔父達の法事の際には、「いとこ会」をとの声も上がったが、普段からの交流も無くなり疎遠になってしまうと、それも立ち消えとなってしまった。
今春新たな家族関係が始まるが、親から子、子から孫へと親族関係も変化して来ることとなる。次第に「はとこ」や「またいとこ」等の家族関係を表わす言葉も、親戚関係が疎遠になってくれば、死語となって来ることだろう。