玉ちゃんの様子を知りたく、3人で見舞いがてら出かけた。3年前に脳梗塞で右半身麻痺となり、その後闘病生活に入り会社を退職した元労働組合の委員長で、会社役員となった玉ちゃである。
突然の予告無しの訪問で加西のFさんの運転で、香寺のFさんとJR姫路駅東口で待ち合わせを行なった。定刻前に到着したが、Fさんはまだ到着しておらず少し待っていたら、駅前のパーキングから加西のFさんは車から降りてこられたが、香寺のFさんは少し到着が遅れるとのことであった。
その駐車場の中でFさんは、パンクして駐車していた女性ドライバーから呼びかけられパンクの修理の手伝いをすることとなり、私も少し手伝うこととなった。
その後見舞い品を購入して突然の見舞いであったが、玉ちゃん宅を訪ねた。幸い在宅しており、奥さんの案内で玉ちゃんと3年振りに再会した。
言葉は失っていたが、私達のことは分かってくれていたようである。病気見舞いと言いながら玉ちゃんを含めて4人は在職中酒を飲みに良く行ったものである。特に玉ちゃんとは労使の代表ということもあって、他のメンバー共一緒に出かけた中である。
3年前に彼が闘病生活に入った際に、私が退職することとなって、病院に見舞いに行ったことを覚えている。言葉は発せられずひたすら地道なリハビリを続けていたが、今回自宅訪問でも介護のデーケアを受けているとのことであったが、相変らず会話は全く出来なかった。ただ話しの途中で彼の発する「チチンプイ?」と言う様な擬音のような声が何を指しているのか、三人は誰のことを指すのか気になっていたがわからないままであった。奥さんにも通訳は出来ないとのことであった。
何時も一緒に酒を飲んでいたので、今回もビールを持ち込んで奥さんの許可を頂きほんの少し彼に飲ませたが、良くこちらのことは分かっているようであった。
昼前に突然見舞いと称して尋ねて病人にビールを飲ませ、お見舞いの蒲鉾を家人に切ってもらい酒の肴として平らげる無礼であったが、これも古い付き合いと許してもらった。?
その後送ってもらいがてら、我が家に寄って夕方まで三人で酒を交わしたが、お互いにユニークな性格なので家内も何時もの来客とは違ったので驚いたようであるが、それなりに対応して酒の肴を作ってもらい助かった次第である。