昨日の昼頃にコールした就職相談者が、元会社の従業員であった。こちらからは分からなかったが、先方から呼びかけてくれてわかった。O君で高校卒業して入社し、現場作業で頑張っていたが他に好条件の職場を見つけて去っていったようである。面接をした頃を微かに覚えている。入社後も明るい好青年であった。退社後はラーメン店の自営までしていたようであるが結局駄目だったようで、食品会社の再就職を希望していた。希望する会社への紹介までのセッティングは出来たが果たしてどうであろうか。うまく行くように期待したい。
結局昼食が50分程遅れてしまったが、昼を過ぎても物凄い人の数である。当初から月曜日であるので大勢の就職相談者が来所することは分かっていたが、待ち人数40人を越える表示を始めて見た。
私も精一杯、相談紹介に勤めるようにしていたが、どうしても人との対話や企業との連絡もあり物理的に捌けるには限界がある。電話回線も一杯で繋がらないし、所内のパソコンやプリンターもフル稼働である。
毎日20件以上の応対を自分の目標としているが、中には一人で5件のリクエストを持って来られるので時間もかかることがある。
午後からの相談の中で、私がリストラを受けた前勤務先を応募したいとの相談があった。普通なら単に紹介状を書いて欲しいとの相談であるが、この相談者は誠に慎重で、先に食品会社を応募するに当って事前に工場見学をさせて欲しいとの要請である。大学生向けの就職説明会的な発想である。果たしてこの忙しいのにこの会社の担当者は受けてくれるかと電話連絡をしたが、不在であったので後ほど本人に連絡してもらうように代理人に依頼した。
その後で、この食品会社は大丈夫であるかと、前社の求人票を持って照会してきた。私をリストラした会社が1名現場求人をしている。このことはこの会社の従業員からのメールで事前に知らされていたので承知していて気になっていたが、確認のため応募者を見てみると19名の人を既に紹介していた。若い人達がこんなに多く応募していると驚いてしまった。
勿論職員には元勤務していた会社名は伏せてあるし、この相談者にも極めて中立的に応対した。ただ彼が友人に聞いた話として食品会社は不況に強く、この会社は人数も少なく、機械化されていて大丈夫だと聴いたと話していたので、「それは各企業によって一律的に決められない」と彼の情報源に対して疑問を呈しておいた。別にそこまでしなくてもと思ったが、現役の従業員からの情報を聞いて一抹の不安を感じたのと、自分の二の舞をさせたくない思いからである。
普通の紹介手続きでは事前に応募する会社に連絡して紹介状を発行するが、幸いこの会社は事前連絡不要となっていたので、紹介状のみ発行して応募者に渡したが、自分でももう少し応募するに当って研究すると言っていた。締め切りまでにまだ少し応募者が出そうだが、私にこの会社のことを相談が回らないように願いたい。