待ち時間の解消に企業は様々な工夫と改善策を講じている。待たさずに早くサービスの提供をするのが本来のあり方で顧客サービスの第一だと思われるが、全てがそうではないようである。「姫路に名物御座候」のキャッチコピーで有名な
「御座候」では店頭で少し待ってもらい焼き立ての回転焼きを提供している。並ばせて見せて匂いを感じることにより、他のお客までをも並ばせる効果があると言う。「行列の出来る店」というのはこの効果をねらってのものである。いわゆる商売での「さくら」という客寄せのための店が仕込んだ偽の客によって販売している行商の類である。ファーストフード店でも先頃この開店時の人気ぶりを現したサクラのアルバイトが発覚したようである。
先日のNHKの朝のニュースで官庁の混み具合の紹介があり、年金の照会の社会保険事務所や失業者の職業安定所などが取り上げられていた。寝起きであったが、朝5時からのニュースを目をこすりながら見ていた。ここでは混み具合を分散させる方法の紹介であったが、我社はそのようなことをしていないので、出社してその話をすると上司は興味を示していた。帰ってから食後念のためにパソコンのインターネットで放送された
「大阪東職安」のホームページを見てみると、NHKの報道したのは職探しの人の人数ではなくて、会社が入退社の雇用保険手続きをする担当者の混み具合であった。確かNHKはそこまでは紹介していなかったと思うが、一見して保険は保険でも今一番込み合っているのは職業相談の窓口である。これは応用が利くようである。
携帯電話の利用で混み具合を確認して少しでも空いた時間帯に利用を図る見込みであるが、抜本的な改善ではなく対処療法でしかない。我社でも単に人を増員するだけでは解消に繋がらない。パソコンやプリンターの増設を図り今の混雑解消を図り、ソフト面でも住所変換分などは姫路市でも市町村合併前の状態であるから4年前のもので、そのたびに手直しをしなければならない状態で行なっている。全国同じ状態なのか驚きの状態である。それらのソフトを更新するだけでも少しは混雑解消されると思う。