このところ「温泉疑惑」が続いている。温泉好きな者にとっては気が気でない。
各地の有名温泉の名前が上がってきている。長野県の白骨温泉では、温泉の白濁色を出すために着色剤を使い、その結果村長さんの辞任にまで追い込まれた。今度は群馬県の伊香保温泉で、水道水や湧き水を温めて天然温泉と偽って客をとっていた由。昨日この報道のテレビを見ていたら、お客さんが「夕べ入った時はスベスベして気持ちよかったが、今朝のニュースで知ってから入浴したら、家の風呂と変わりなかった」と言っていた。名前に酔っているところ大である。今日も同じ群馬県の水上温泉でも、水道水や井戸水を沸かしていたそうである。
天然温泉や本物の表示を使わないといけない時代になってきている。現に「源泉使用」等の表示を見ることがある。源泉使用であっても、「水増し」式であったり、また最近話題になっている、「掛け流し」と「循環」の問題がある。これらの問題が錯綜して、まだまだ各地の有名温泉で問題が起こってきそうな感じがする。有名温泉こそ、多年の汲み取りや新しい施設が出来上がり、温泉源が枯渇しており、「水増し」の状態だそうである。
家の風呂に各地の温泉浴剤を入れる時もあるが、広くゆっくり足腰を伸ばし、露天でのんびりすることの方が、どれだけリラックスできるか分らない。さて、あの温泉は大丈夫かな?