ふと見ると家内の髪形が変わっているので、美容院でも行ったのかなと聞いてみると只後髪をアップさせているだけだといって、ピンを外すと元の髪の状態に戻っていた。毎日注意して見ているわけではないし、至ってこの面では無頓着なもので美容院に行ったことさえ分らず、数日してから気づいてそのことを言って、返って不評をかうことが度々である。
会社でも事務員が髪をカットして短くなったり、ヘアスタイルを変えたり、少しカラー染めしたりしても気づかないことが多く、同僚との話し声から改めて見直しその変化に気づく時がある。遅ばせながら若い子には、「何かあったん。失恋でもしたんか?」とアホノ一つ覚えのように声を掛けているオジンである。
男は髪型などそうそう変える者ではないが、女性は気分などにより色々さわっているようだ。フランスのパリで公立学校のイスラム教徒の女性のスカーフを禁止の報道がされていたが、事の成り行きは別にして、スカーフで顔を覆っていたら、目だけで表情を読み取りその人をイメージする。はずした時とイメージが異なるということは髪型が影響しているのだろう。
会社も髪の毛1本出さないフード状の白い帽子を被り、その上白マスクをするから、イスラムのスカーフを被った女性と変わりないところがあり、とても目鼻立ちの良い女性を見て、私服姿を見てみたい気にかられる時もある。
昔見た、オードリヘップパーンの「ローマの休日」での長髪を短くカットした映像が今でも目に焼き付いている。美人はどんなに髪型を変化させても美人にかわりは無い。