月曜日の夜、帰社後家内と
「郷土史特別講座 黒田官兵衛と姫路」と題する後援会を聞きに行って来た。自宅近くの姫路市民会館で開催された。中学高校の進学塾が主催したものであったが、新聞広告に立命館大学や私の所属する姫路立命会が協賛となっていたので、先の総会時には案内が無く、幹事長さんに尋ねたところ、お名前拝借程度のものであるとのことで、早稲田や関関同立の各姫路支部も共催で名を連ねていた。
講師は主催の予備校の教師の
「金谷俊一郎」氏でテレビ等にも出ている売れっ子タレント先生だそうだ。私は全く知らなかったが、登壇するなり、若い女生徒等に少しざわめき的な反響があるような感じであったので。正しくタレント先生なのであろう。
テキストとして姫路市中学校教育研究会編の歴史読本の「姫路のあゆみ」の歴史読本を使用していたが、姫路市や姫路市教育委員会が後援していたので、そこからの頂きものであろうか。
肝心の司馬遼太郎の
「播磨灘物語」に登場する黒田官兵衛の人となり等をもっと詳しく説明があるのかと思ったが全くの肩透かしであった。先の歴史読本に沿った前半の説明が多く、それも自分のテレビ出演の余談が多くて、鎌倉幕府、室町幕府、安土桃山時代が主流で、社会の日本史の授業のように流れを追う形で未消化の感じがした。
姫路市は市長を先頭にNHKの大河ドラマに
「黒田官兵衛」を登場させようと努力をされていることがNHKのニュースでも伝わっている。私も先に紹介した「播磨灘物語」を読むまでは、それほど官兵衛のことは知らなかった。まして民謡の黒田武士が姫路と関わりのある黒田官兵衛ゆかりの歌であり、
「水五則」が官兵衛作とは思いも寄らなかった。残念ながらこの春4月から姫路城は、平成の化粧直しで姿を隠すこととなるが、再び姿を現すまでに市民が挙って黒田官兵衛の予習をして晴れの日を待ちたいものだ。