今朝7時過ぎに棟梁のFさんが仕事場へ出向かれる前に立ち寄ってくれた。台風被害の樋の修理の確認のためだ。昨日連絡を取っていたので忙しい中寄ってもらった。Fさんはこの家を建てられた棟梁である。建築後あまり連絡も無しに過ぎていたが、昨年雨漏りの天井の補修や、電気工事の際相談したところ気良く対応して頂いた。手作りの職人気質というか、ご自分が手がけた建物に何時までも愛着を感じておられるようだ。
我家の自転車もそうだ。近くの自転車屋さんの手作りである。子供の頃は自転車は自転車屋さんのものと決まっていたが、今や街中で自転車屋さんを見かけることは少なくなった。スーパーやホームセンターで安く販売されていて、消耗品扱いされている。放置自転車の数は盗難だけでなく、故障修理しないままのものもあるようだ。
自転車の盗難に合って、諦めて安価な自転車をホームセンターで買った。ところが、先の自転車屋さんから、公園に乗り捨てしていたと連絡があった。かなり痛んでいるが手直しすれば使えるとの由。自分が作った自転車だから良く分るとのこと。驚くと共に、次の自転車を購入したことに、恥ずかしくなった。古くなった自転車だけど、修理にいけば、いろんなところを見てくれているそうである。少しは高くてもこんなに大事に大切に扱ってくれる自転車なら、損はしていない。ところが目先だけで走った自分が恥ずかしい。息子さんや娘さんが、後を継ぐべくやっておられるようだ。長いお付き合いをしてゆきたい。