日曜日の昼から孫を一緒に連れてY百貨店に出かけた。友人のFさんが「手づくり作品展」の木彫りに出展している案内を頂いていたためである。
丁度花見時であるので、お城への見物客の通行も多く、土曜日は観桜会も開催され8万人の人手と報道されていたので、さぞかしこのデパートも混んでいるものと思って入場したが、思ったより少なく驚いた次第である。これでは平日はさぞかしと、このところのデパート閉店の動きが、ここの店でも感じられる客の入りである。
催し会場に出向いて、直ぐにFさんと出合ったが、暇そうにしていた。前社では店長の経験もあり、店の運営も携わっていたこともあるから、来客数の低さは肌で感じていることだと思う。催し場全体に客が入っていない。展示作品を見せてもらっただけで、会場を後にした。
続いて大手前公園に行き、ここではこの時期に「グルメランド」が開催されており、それらを見て回り、途中でソフトクリームを買って、ステージに「しろまる姫」などのキャラクターの縫ぐるみが挨拶をしていたので、下の孫が喜んで見ていたので、ソフトクリームを歩きながらでは落としてしまうので、ステージ前の椅子に坐って見させた。直ぐに終わってしまったが歩き通しであったので休憩にもなった。
駐車場に向う際に、前社の出展テントが有り、そこでは一緒に仕事をしたM君がパンを販売しており、一寸挨拶をしたが、驚いた様子であった。サンドイッチのパックを一つ購入したが、私達従業員は社内販売は割引価格で購入していたので、冗談のつもりで「元従業員割引価格で」と言うと、彼は笑いながら、別の販売中のパンを一個袋に投げ込んで渡してくれた。こちらは多くの人だかりで、先程のデパートとは全く違った賑わいを見せていた。この大勢の場所で、先程のデパートの「手づくり展」が開催されたらどうだろう。果たしてお客さんは買ってくれるだろうか。青空市と同等商品としての価値でしか見ないだろう。客があっても購入してもらわなければ商売は成り立たない。やはり商いは難しいものだと思ってしまう。