今朝の空の色は、正しく秋の青空で雲一つ無く透き通る青さで実に気持ちが良い。次第に気温も上がって湿度も上がってくるようだが彼岸も終わり、暑さももう少しの辛抱だ。
昔人事課在籍の頃は、この時期求人の最後の追い込みであった。10月1日の高校生の就職試験解禁日に合わせて7月から開始し、求人難の折、各社が学校訪問を繰り返していた。
如何に短時間で会社の特長を話すかがポイントで、就職担当の教員を口説き生徒指導に当てるよう仕向けるのである。矢張り決めてはOBが在籍することである。実績があればポイントが高くなる。今は昔話であるが食品の安定性を売り込んだものだ。
この学校訪問での楽しみは、農業高校訪問であった。実業高校は普通校と違って特長があるが、この時期になると、生徒達が栽培した野菜や果樹が校門前に並べられ安価で販売されていた。中には無人販売もあった。卵が置いてあった学校もあったから畜産科の産物かな。野菜や梨は園芸科。色々想像しながら買って行った。
又山陰地方の学校訪問をした際には、帰路の途中漁港の魚市場に立ち寄り魚や蟹等を見て周り、先輩からは市場内の寿司所を教えてもらい美味しい珍味を味わったものである。
島根県の益田市や出雲市を訪問時は宿泊し、多くの大学、短大、高校を訪問した。その中から現在も在勤している人が幹部として残っており懐かしい思いだ。
求人難の折から、これらの求人活動を「人買い業」と悪口を言われることもあった。