大学を卒業して京都長岡の窯業関係の会社に入った。その年会社が大津市に移転した。入寮していたので、寮も会社の施設内に新築されて転居した。そして3年後勤務する会社が会社更生法の申請をし倒産した。倒産といっても日常的には生産活動が続いており、更生管財人が来られて社長や経営陣が交代した。労働組合も再建のため協力的だった。確か夏の賞与は返上だったことを覚えている。結婚してその後2年して帰省し現在の会社に入社した。
両社共総務畑が長く、経営的な情報を見聞してきた。人出不足の折求人活動も永くやってきた。前社は窯業でも工業グラインダーの製造で余り身の回りには見られない。現在の会社は食品会社で毎日食にするものである。当然従業員も買って帰り食べている。
しかし最近変わってきた。従業員が自社製品を挙って買い求めていない。また退職者が会社の悪口を言っているのを耳にする機会が多い。「人は石垣、人は城」といわれ従業員あっての会社であり、最大の顧客であり、最高の広報者であるにもかかわらずである。
会社がリストラでも行えば、去っていった従業員は会社に愛着も無くなるのは当然であるが、そうでなく会社に魅力を感じない人が増えてきているのだろうか。統率力がなくなって来ているのか、まとまりも無く長時間の会議やダラダラした勤務。話せば全て評論家ばかりで実行に繋がらない。皆何とかしないとは思っているようだが一向に改善されたようには思えないし見えない。現に業績も良くない。こんな時何が一番大事なんだろう。まず何を一番にしないといけないのだろう。また愚痴のでる会議でもしてみるか?