「今日は何の日でしょうか?」前日から泊まっていた小4の孫に尋ねるとニタニタして答えをはぐらかしていた。
昨朝6時過ぎに起きて彼岸の入りなので、先ずは墓掃除に出かけた。今回は孫が泊まっているので、家内を残し一人で出かけたが、陽射しの射さない早朝にと決めていた。まだ2,3台の車だけであったが、今回は念入りに行うことが出来た。歯ブラシやスポンジたわしなど備品が水汲み場に置いて合ったので、それらを拝借して草引き後墓石の汚れを取った。
帰ってからは、引き続き木蓮と栃の樹の伸びた枝の剪定を行ったが、8時過ぎには孫も起きて来たようである。作業終了後風呂で汗を流してから朝食を取ったが、9時過ぎには3歳と1歳の孫を長女が送ってきた。この日も仕事があるようで、保育園が休みということで、こちらで午後5時まで預かることとなった。
少し涼しくなって来ていたので、動物園に連れて行くことにした。小さな孫達の朝の起床時間からすると、午前中に連れ出し、昼食後昼寝をさせることが日常のリズムに合っていたようである。
この日は祭日で家族連れが目立ち、取り分け私達のような爺婆と孫といった姿を良く見かけた。町内のご隣保の方もお孫さんを連れての来園でお出合いした。久々の動物園であるから下の孫達は喜んでいたようである。
帰ってから食後、例によって一番に昼寝をして、30分程してから手の平を軽く叩くのを気付いて目覚めると、小4の孫が、持って来たバットの柄のグリップで軽く手の平に触れるようにしていていたのに驚いていると、下の孫を寝かしつけたばかりの家内が、昨夜から野球道具を用意して来ているので、少し遊んでやったらとのことである。
私は咄嗟に冒頭の言葉を孫にした。答えはわかっているだけに、「秋の子供の日」とか「日曜日の連続の日」とか言っていた。結局一緒に近くの公園に出かけて久しぶりにキャッチボールやバッティングに約1時間ばかりして、孫がまだ続けてしたがるのを無理やり止めて戻って来た。秋の陽射しはまだ強く、日影で行ったが、結構汗をかいたようである。
帰ってから、再び風呂にでも入ろうと思っていたら、下の孫達が起きて来たら「竹取の湯」にでも行こうと早速仕度をし出したら、二人のチビたちはゼンマイのバネが切れたように次々と目覚めて来たので、早速一緒に連れて出かけた。
温泉は結構人出はあったようであるが、広い温泉に浸かり幾分ゆっくり出来た。帰ってきてからしばらくすると、孫達を迎えに長女が仕事から帰って来た。
「敬老の日」と言ってもこの日は、逆に爺婆が孫にサービスする日であったが、考えようによっては家に籠るより孫達が引っ張り出してくれているのだと思えば、健康なものである。
夜には小旅行から帰って来てお土産を持って来てくれた長男夫婦の嫁からは、日焼けしているようだと言われたのは、お昼のキャッチボールによるものではないかと思っている。健康有っての敬老の日である。