大阪弁で「いっちょかみ」とは、何にでも口をはさむ人、何にでも首を突っ込んで来る人のことを云うそうである。どうも私はこれに似通っているいるようである。地元播州弁では同意語は聞かないが、自分では「おっちょこちょい」かなと思うが、しかしそのように言われると少し軽い気がして、まだ「いっちょかみ」の方がましだと思っている。
私は根っからの「見たがり、知りたがり、したがり」であり、初もん食いである。子供の頃から、人だかりがあると、その輪の中に入り、何かを見出していた。これは今も変っていないようである。
会議などでも上司の報告に対して、一番に質問をしている。打ち合わせでも先ずスンナリとは終わらない。役所用語の文書は核心がわからず、いつも質問を連発している。後で分からないままグズグズ言うより、その場で確かめてから行動に移す方が、どれだけ生産的かと思っているからである。
周りの女性スタッフからは血液型を尋ねられたことがある。「A型」と応えると、成る程と反応がある。A型は几帳面と云われるが、日本人に一番多い血液型と聞いているので、標準的だと思うのである。
私的には、当時のバンカラの大学の校風がどうも自分の性に合い、増幅して影響していたように思える。母校は以前からお上に対して斜交いに構えていると云われていた学風があった。京大の滝川事件以来の著名な教授達を迎え入れたことがあるのかも知れないが、都が東京に移ってからの京都人気質も相通じるものがあるようである。
私の先輩方にも、このような方をお見受けする。未だに学生時代と遜色無い程精神的に若々しく見える方がいらっしゃる。頭が柔軟で、常に一歩先を見つめておられるようである。私も老後?はかく有りたいものであると思っている。