
朝に犬と散歩に出ている。17歳になる雌の老犬である。寝ているの起こして連れて行くと歩かない。勝手口で起き上がって待っている際は歩いてくれる。もう目も、耳も、足も悪くなっているようで、庭に放し飼いをしているのであるが、母親が健在の際は番犬として人の気配をいち早く察して吠えていたが、鳴く声も何時からだろう聞いていない。
今朝も寝ていたので起こして首輪に散歩用の紐を繋いで外に連れ出したが、矢張り小便をしただけで、歩くのを拒否した。抱いて連れ帰ってきたが、前日から私が椅子に敷いていたマットを出してやって、そこで地面の寒さを凌ぐようにしていたので、そこに降ろした。
ご近所の愛犬家の高齢のご婦人が、「うっとこの犬はなあ」と良く犬自慢をされていたが、その犬も亡くなって久しいが、最期は同じ様な状態であったと話しておられた。先日も帰宅して風呂に入っていると、玄関の入り口で大きな声で家内と話すのが聞こえて来た。「大事にしたりや」と言い残して立ち去られたが、内の犬のことを話しておられたようである。
会社でも犬の17歳と言うと、長生きしていると言われるが、人間と同じで身体が弱って来ているのだろう。1歳の孫が来ると餌を与えたくて仕方が無い相手になる。暖かい日にはゆっくり散歩にでかけようと思っている。出来れば三歩にならないように願うばかりである。