前日来の熱も下ったが、身体がだるいのでこの日は久々に自転車で出勤することにした。丁度金曜日のガイダンスが有る日で、私の担当も前日に発表されているので、それらのデータ確認もあって少し早く出かけた。
ところが、朝から声が出ないのである。声がかすれてしまって、腹から搾り出さないと声にならず困ってしまったが兎に角休まずに出かけた。私の担当は1名の受け入れとなっていた。その他に3名の面談予定があったが、当日体調不良で日程変更となった。こちらも助かる。ガイダンスの後は、求人担当者とのマッチング会議。そしてガイダンス報告のケース会議。それにこの日は全員での研修会が開催された。
仕事の途中から話をする声や電話をする声を聞いて、驚いて回りのスタッフが声を掛けられたが、それに応えるために聞き苦しい声を絞り出さなければならず本当に困惑してしまった。
頭の中では思考回路はシッカリしているつもりであるが、こちらの発言が聴き取りがたく何度も尋ねられると嫌になり、表情にも出ていたかもしれない。時間の合間に、近くのドラッグストアでのど飴を買って来て、終日舐めていた。
マッチング会議では、毎回私が噛み付くものだから、私の発言の前に「今日は声が出ないので、静かにしときます」と搾り出すように言うと、薄笑いがこぼれたようである。
自分の意思が伝わらない、それも自分が持っている口で伝えることが出来ない不自由さは、健常者には理解できないことであるが、このようなアクシデントがあって、その不自由さに理解を発することが出来る。何とか土日で回復させたいと思っている。