震災の義捐金募集が各団体で活発に行われている。私も僅かばかりだが協力させて頂いた。毎日の通勤経路の繁華街には数名が横に並んで同じ服装をして募金を募っている。組織だった団体では幟旗などを立てて、何処の団体か遠くからでも認識出来る。
会社が姫路の繁華街の一等地にあるので、通行量の多い性もあるが先日、何処の団体かも分からない数名が、めいめいが違った色のジャージ服で声高らかに募金を募っていた。幟もなくどこの団体かも分からない。さすがに義捐金をされる人は見かけられなかった。
それに引き換え真宗大谷派の若手僧侶達が幟も立てお経で鍛えた良く通る声で募金を募っておられた。中にはご子息であろうか可愛い子供が募金箱を持って、大きな声を出して呼びかけていた。この中に少し場違いというか、僧侶は黒い着物を着ているが、その奥さんなのか、恋人なのか若い女性、それも茶髪の黒いタイツ姿の今時のファッションの女性も混じって募金をされていたが、さすが若手僧侶の軍団だと思った。結構義捐金の箱に投入されている姿が目に付いた。
葬式仏教だけで無いある一面を拝見して心強く思った。しかし今回の東日本大震災では真宗大谷派の方が関係寺院は多いと思われ、いち早い行動に出られたのかなと思った。
私宅が所属の西本願寺派は如何様な動きをされておられるのだろうか。また他の宗派の動きはどうなのだろうか。このような東の素早い動きはないのだろうか。別な意味で興味が持たれる。
一方、義捐金を些少なりともさせてもらったが、日々呼掛けの前を通るに当って、知らん顔をするわけにもいかず、努めて道路の反対側を通行している。余裕があれば、その都度募金も出来るかも知れないが、何か「既に私は募金しましたよ」というような共同募金のような赤い羽根でもあれば、呼びかける人も、「あのおっさん無視しやがった。」と怒ることもないだろうと思うし、そのような目印の無い方に集中して呼びかけることが出来るのにと思いながら、目線を避けて通行している小市民である。